
南インドのやさしいスパイスを届けたい
インド タミル・ナードゥ州出身
ヴィシュワナタン アルナ
(タミル語・英語)
はじめまして。
ご出身と、日本に来ることになった経緯を教えてください。
私は南インド(タミル・ナードゥ州)出身です。
夫が日本で仕事をすることになったので、家族で日本に来ました。
南インド地域には古くからの食文化があり、米・豆類・ココナッツを中心に、発酵食品や蒸し料理が多いのが特徴です。また、寺院が多いことでも有名です。
南インド料理は5つの州にまたがっています。
1) タミル・ナードゥ州(スパイシー&酸味)
力強いスパイス使いと、チェッティナード料理で知られています。
発酵を利用した軽くて栄養豊富な「イドゥリ」や「ドーサ」が代表的です。
2) ケララ州(海沿い&ココナッツ)
アッパムとシチュー、円筒形に蒸した米粉料理「プットゥ」などが有名です。
3) カルナータカ州(多様でバランスの良い味)
ビシ・ベレ・バス(スパイシーな炊き込みご飯)、マサラドーサ、甘い「マイソール・パーク」が代表的です。
4) アーンドラ・プラデーシュ州 & テランガナ州(辛味が強く力強い味)
世界的に有名な「ハイデラバード・ビリヤニ」や、緑豆のクレープ「ペサラットゥ」があります。

シェフとして料理を作るようになった理由

日本で料理を作ろうと思ったきっかけは?
明石では北インド料理やネパール料理が多くて、南インド料理を食べられる場所がほとんどありませんでした。
「せっかくなら、私の大好きな南インドの味を知ってほしい」と思ったのが始まりです。
自分の料理を紹介する機会も少なかったので、思い切って挑戦してみました。
日本の食文化で驚いたことを教えてください
やっぱりお寿司ですね。
生魚を食べたことがなかったので、初めて食べたときは本当にびっくりしました。柔らかくて、口の中でふわっと溶けるような食感が印象的でした。
アルナさんがつくる南インド料理
ランチで特に思い入れのあるメニューは?
どの料理も心を込めて作っていますが、特に南インドのスイーツである「パヤサム」や「ラドゥ」が大好きです。
スパイスや食材の良さをしっかり引き出して、丁寧においしく仕上げることを大切にしています。
お客様に「また食べたい」と思ってもらえるように、心を込めて作っています。
パヤサム:南インドのケララ州を中心に親しまれている、お祝いの席や家庭で日常的に食べられる甘い「ミルク粥」デザート
ラドゥ:インドの伝統的なお菓子で、ベサン粉(ひよこ豆の粉)とギー(発酵バター)と大量の砂糖から作られる団子状のクッキー

シェフとしての歩みとこれから

シェフとして特に嬉しかった瞬間を教えてください。
料理を作っていると、家族にごはんを作っているような気持ちになります。
「おいしい」「珍しくていい味」と言っていただけると、本当に嬉しくて、もっと頑張ろうと思えます。
今後の目標を教えてください。
まだ日本語が得意ではないので、もっと勉強して上達したいです。
そして、日本の食文化についても学びながら、より多くの方に南インドの魅力を届けていきたいと思っています。
南インドのふるさとの味を、明石のみなさんに気軽に楽しんでほしくて、
まんまるカフェのキッチンに立っています。
